3dsMAXでは、オブジェクトの初期マテリアルは「未定義(undefined)」です。この状態だと、ビューポート上ではオブジェクトカラーの単色表示になります。
オブジェクトに一度マテリアルを割り当てると、そのマテリアルを外す(未定義状態に戻す)機能はありません。どうしてもマテリアルを外したい時は、MAXスクリプトを使います。
マテリアルを外すMAXスクリプト
$.material = undefined
このスクリプトを実行すると、選択中のオブジェクトのマテリアルを外して未定義状態に戻します。
解説
「$」は選択中のオブジェクトを意味する記号です。
選択中のオブジェクトの「material」プロパティに「undefined」を割り当てるという処理をしています。とてもシンプルな最小限のスクリプトです。「undefined」の代わりに任意のマテリアルインスタンスを指定すると、そのマテリアルが割り当てられます。
余談ですが…
存在しないマテリアルを指定した場合も「undefined」を指定した場合と同じ動作をします。例えば、下記の様に「hogehoge」という存在しないマテリアルを指定した場合もマテリアルは外れます。
$.material = hogehoge
この様な場合はエラーを返すのが普通ですが、動作してしまうのがMAXスクリプトの怖いところ…。